こどもの素養づくり(エアリアルトレーニング)

 トランポリン競技やレクレーショントランポリンが、トランポリンというスポーツをすることを目的としているのに対して、こどもの素養づくりは、トランポリンを使って運動すること、すなわちトレーニングをすることを目的としています。

 ところで単に運動だけが目的なら、トランポリン以外にも様々なスポーツがあります。しかし、トランポリンには他のスポーツにない特性があります。それはバネを弾性を使って、筋力の弱いものでも、日常ではできない高さの跳躍が行えることです。つまり、筋力がまだ発達していない成長期以前の児童でも容易に空中感覚を味わえるのです。

 一般に、運動神経の形成は10歳程度までに急成長すると言われています。つまり成長期以前に様々な経験をしておくことは基礎運動能力の発達に非常に役立ちます。特に日常では経験出来ない空中での運動を行うことは、同様に日常では経験出来ない水中での運動である水泳とともに非常に有効です。

 競技トランポリンやレクリエーショントランポリンがトランポリンが好きな人を対象としているのに対して、トランポリンエアリアル・トレーニング(こどもの素養づくり)では、トランポリンの好き嫌いにかかわらずすべての児童を対象としています。特に、最近増加している運動嫌いの子どもや、他のスポーツ選手を目指している子どもに経験していただきたいトレーニングです。

 ところで、バスケットボール、ハンドボール、バレーボールなど空中に跳び上がってボールを操作する事が多いスポーツをです。しかし幼少期には十分な跳躍を行うに必要な筋力が発達していませんので、空中でのボール操作は跳躍に必要な筋力がつく成長期以降でなければ、空中でのトレーニングが難しいものとなっています。しかし、トランポリンをつかえば、筋力に代わってトランポリンがその役割を果たし、容易に空中バランスを育成するための跳躍ができますので、トランポリンを使ってのトレーニングが非常に有効です。しかし、球技は通常チームスポーツであることから、集団練習が不可欠なため、本格的に球技スポーツを始めると、他の習い事をしている余裕は少なくなってきます。

 というわけで、本格的な球技スポーツを始める前の幼少時に、トランポリンエアリアルトレーニングを受けることが推奨されています。

注意