サマーソルト

宙返りのこと。SSと表記することもある。BSSなら後方宙返り、FSSなら前方宙返りとなる。

シート

シートドロップの略称。和名は腰落ち。トランポリン独特の長座の姿勢でトランポリンに着床する技。捻りとの組み合わせでいろいろなバリエーションがある。初心者~宙返りを含まないレベルの競技者にとってはマスターすることが絶対必要な技である。

指導者

 日本トランポリン協会の公認する資格には、普及指導員とコーチの2種類の資格があります。普及指導員の指導範囲はトランポリン段階練習表の1~30番までの種目の指導です。宙返りは指導範囲に含んでおりません。

31番以上の種目(宙返りを含む)の指導が認められているのは、コーチだけです。

指導法

 トランポリンの指導方法には、競技選手育成、社会人のレクリエーション、こどもの素養づくり(エアリアルトレーニング)の3種類ある。

 

・競技選手の育成は、トランポリン競技に必要な美しさ、高さ、技の難しさへを追求する指導である。完成度を高めるには、神経回路形成を行うまで十分な反復練習が必要とされる。

 

・レクリエーショントランポリン指導とはトランポリンそのものを楽しむための指導である。そのためトランポリン競技に必要な美しさ、高さの追求が必要である。ただし、トランポリン競技に必要な技の難しさへの追求は不要である。

美しさ高さの追求をするため、レクレーショントランポリンの指導は、基本的にトランポリン競技選手育成の指導の後追いであるが、トランポリン選手が運動神経の発達した選手を対象としているのと異なり、運動経験のない社会人の参加も対象としているため、より細分化された段階練習の指導を必要としている。

レクリエーショントランポリンにはニュースポーツとしてのシャトル競技が行われている。

 

・こどもの素養づくり (エアリアルトレーニング)

こどもの運動神経が最も発達する10歳ぐらいまでの子どもを対象としたトランポリンを利用しての運動トレーニングである。トランポリン選手の育成を目的とせず、すべてのスポーツに応用が利く運動能力の開発を目的としていることから、現在はボールを使用したトレーニングを取り入れている。この他、実施しているところは少ないが、フラフープや縄跳びを利用したトレーニングも考案されている。

トレーニングの達成度を測るために、バッジテストとシャトルゲームが行われている。

シャトル

シャトル競技シャトルゲームの2つがある。

シャトルとは、トランポリン2台を使って、行うトランポリン版八百屋さんゲーム。交互に技を追加していって順番を間違えたり、できなかったりしたら負けとなる。使用出来る技はトランポリンの基礎技に限定されており、宙返りのような高度な技ができない初心者でも気軽に参加出来る。制限時間3分以内に終了しなければ、審判の判定で決着する(個人戦)。

シャトル競技は、ニュースポーツとして、主に社会人を対象とした競技であり、2011年まで全国スポーツレクリエーション祭の種目として全国大会が行われていた。

シャトルゲームとは シャトル競技とルールはほぼ同じであるが、こどもの素養づくりの一環で行われるトレーニングの1つであり、優劣を競うもののではない。シャトルゲームはバッジテストと異なり、予め決められた種目を行うのではなく、予定されていない種目が自由に行えるかどうか、すなわち空中での運動バランスの達成を計るために行うものである。

しめ

 インナーマッスルを引き締め、美しい姿勢を作った状態。トランポリンの反動を生かしたり、空中でバランスを取るのに必要

 

シンクロ

 シンクロというと水泳競技が有名であるが、トランポリン競技にもある。2台のトランポリンを使って、同時に同じ種目を行う。演技点・難度点に加えて、同時性が得点となる。個人競技に新設されたTスコアはない。なお、同時性は個人競技のTスコア同様、機械計測によって行うのが普通である。

現在シンクロ難度のワールド記録は日本の坂本鷹志・上山容弘ペアが持っている。

ストリングスベッド

 ベッドの1種類。細い糸を編んで作ったベッド。よくのびるので高い跳躍ができるが、その分安定性が悪い。トランポリンがオリンピック種目になる以前は、国内の公式大会で用いられていたが、国際的にはテープベッドの方が使われるので、最近はあまり用いられない。非常に高価で、耐久性がないこともこともその原因。

 ただし。オーストアリアやカナダのメーカーもストリングスベッドを採用しているため、これらの国で行われる国際大会で使用されることもある。

スポッター

 選手がトランポリンから落ちないように補助する人のこと。または、安全に着地ができるようにスポッターマットを持つ人。公式ルールでは、スポッターは1台に4人と決まっている。なお、スポッターマットをもてるのはスポッターは選手の指示した人に限定されている。試合中にスポッターマットが使用された場合、ベッド以外のものに触れたことになるので、選手は中断となる。

スポッターマット

 選手が安全に着地できるように、投げ入れるトランポリン専用のマットのこと。

全日本選手権検定

 全日本選手権に出場するために毎年受けなければならない検定のこと。前年度の全日本選手権の決勝進出者は免除される。

 検定を受けるには、実施する10種目の中の2種目の合計難度2.5以上で10種目すべてが異なる270度以上の宙返り種目でなければならない(全日本選手権の第1演技と同じ条件)。上記の構成種目を実施し、演技点23点以上で合格となる。

 全日本選手権検定は、東・西日本選手権の両大会と全日本ジュニア選手権大会、全国高等学校選手権大会、全日本学生選手権大会の全国大会3大会のうち2つの大会と併設して、年4回行われる。なお、東日本選手権・西日本選手権で行われる全日本選手権検定はどちらか1つしか受験できないことになっていたので、年間3回まで受験することができることになっていた。但し、2011年度は全日本選手権検定が1回単独で開催されたので年5回あったが、受験回数は年3回までというのは変更になっていないようである。

注意